りきと」に傍点]。余は此の語を移して以て我大隈伯を評するの甚だ適當なるを思はずむばあらず[#「余は此の語を移して以て我大隈伯を評するの甚だ適當なるを思はずむばあらず」に傍点]。(三十七年六月)
進歩黨の首領
進歩黨の中には、總理大隈伯の退隱を希望するもの少からずと傳へらる。其の意蓋し進歩黨不振の原因を以て伯の指導宜しきを得ざるに歸し[#「其の意蓋し進歩黨不振の原因を以て伯の指導宜しきを得ざるに歸し」に傍点]、伯の退隱に依りて進歩黨の門戸を開放し[#「伯の退隱に依りて進歩黨の門戸を開放し」に傍点]、廣く人才を招徠し[#「廣く人才を招徠し」に傍点]、新たに適當の首領を求め[#「新たに適當の首領を求め」に傍点]、以て黨勢を擴張すると共に[#「以て黨勢を擴張すると共に」に傍点]、又政權に接近せむと欲するに在るものゝ如し[#「又政權に接近せむと欲するに在るものゝ如し」に傍点]。近時新聞紙上の一問題となりたる進歩黨の改革運動なるものは、此の希望を有する黨員を中心として起りたるに外ならじ。彼等は政友會と提携して却つて其の賣る所となれる幹部の無策に憤慨し、堂々たる一大政黨を以てして其の言動の毫も議會に重きを置かれざるの現状に煩悶し、進では政權に接近するの機會に益々遠ざかり、退ては政界に孤立して漸く民心に厭かれむとするの非運に苦惱し、而して斯くの如き苦惱煩悶憤慨より生ずる自然の反動は[#「而して斯くの如き苦惱煩悶憤慨より生ずる自然の反動は」に白三角傍点]、終に彼等を驅て馬鹿らしき謀叛を企てしむるに至れり[#「終に彼等を驅て馬鹿らしき謀叛を企てしむるに至れり」に白三角傍点]。大隈伯の退隱を希望すといふ如きは[#「大隈伯の退隱を希望すといふ如きは」に白三角傍点]、馬鹿らしき隱謀に非ずして何ぞや[#「馬鹿らしき隱謀に非ずして何ぞや」に白三角傍点]。
大隈伯の進歩黨に總理たるは[#「大隈伯の進歩黨に總理たるは」に白丸傍点]、則ち正當の人物に於ける正當の位地なり[#「則ち正當の人物に於ける正當の位地なり」に白丸傍点]。伯の健康にして猶ほ黨務に堪ゆる限りは[#「伯の健康にして猶ほ黨務に堪ゆる限りは」に白丸傍点]、進歩黨は伯を總理とするに依りて其の存在を保つを得可く[#「進歩黨は伯を總理とするに依りて其の存在を保つを得可く」に白丸傍点]、又其の存在をして生命あり光輝あらしむるを得
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