權を握るに在るのみ[#「以て自然に全黨を左右するの實權を握るに在るのみ」に白丸傍点]、大隈伯にして果して憲政黨を同化するの力量あらむか、必ずしも進歩自由兩派の舊形依然たるを憂へず※[#白ゴマ、1−3−29]必ずしも兩派の嫉妬軋轢熾んなるを憂へず※[#白ゴマ、1−3−29]必らずしも異論群疑の紛々囂々たるを憂へず※[#白ゴマ、1−3−29]爭ひは益々大なる可し[#「爭ひは益々大なる可し」に白丸傍点]、議論は益々騷然たる可し[#「議論は益々騷然たる可し」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]同化力ある人物は必らず之を統一せむ[#「同化力ある人物は必らず之を統一せむ」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]斯くの如くにして統一せられたる政黨は[#「斯くの如くにして統一せられたる政黨は」に白丸傍点]、始めて眞個の力量ある首領を發見せむ[#「始めて眞個の力量ある首領を發見せむ」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]されど同化の前には淘汰を必要とす※[#白ゴマ、1−3−29]漫に大食すれば必らず胃病を生ずるを以てなり※[#白ゴマ、1−3−29]大隈伯の同化力を以てすと雖も、豈悉く憲政黨を同化すべけむや※[#白ゴマ、1−3−29]之れを同化する能はずして唯だ一時の姑息を事とするときは、堅實なる政黨内閣は終に見る可からず※[#白ゴマ、1−3−29]大隈内閣は遂に土崩瓦解せざる可からず、知らず大隈伯は如何にして目下の問題を解釋せむとする乎。(三十一年八月)

     人民の代表者

 興國の機運に乘じて、露國征伐を斷行したる現内閣は、今や國民の全後援を集中して、徐ろに未來の成功を望みて前進しつゝあり。特に總理大臣桂伯と直接に和戰の票決を爲したる外務大臣小村男とは[#「特に總理大臣桂伯と直接に和戰の票決を爲したる外務大臣小村男とは」に傍点]、唯だ此の一擧に由りて[#「唯だ此の一擧に由りて」に傍点]、遽かに古今無雙の英雄となりたるものゝ如し[#「遽かに古今無雙の英雄となりたるものゝ如し」に傍点]。然れども彼等は[#「然れども彼等は」に白丸傍点]、其の展開したる大舞臺の役者としては餘りに陰氣にして[#「其の展開したる大舞臺の役者としては餘りに陰氣にして」に白丸傍点]、且つ餘りに沈欝なるが爲に[#「且つ餘りに沈欝なるが爲に」に白丸傍点]、世界は彼等以外に更に實力ある人物の國民を指導する
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