であります。むつかしくなりましたつて。それはさうでせう。第二十階以上になりますと、うんと頑張つていただかねばなりません。呑氣に構へてゐますと、途中で化石になつてしまひますよ。といつて、あんまりむきになると、目が三角になつてしまつて、後で癒すのに骨が折れますよ。
 しかしむつかしい問題にぶつかればぶつかるほど、虫喰ひ算のはかりしれない魅力が感ぜられます。さうではございませんか、第二十一階選士がた。

(1)

     BAAB
 ×    ABC
―――――――――
    B□□□A
   □□□□C
  □□□□□
―――――――――
  □□□□□□□

(2)

  2□□□
96―――― = 100
   □□□

註:――
1から9までの九種の數字をはめこむこと(9と6と2は既に使ひずみ)

(3)

     □7□
  ______
□7)□□□7□
    □□
  ――――――
    7□7
    □□□
    ――――
     5□□
     5□□
     ―――
       0

[#第二段の除數「□7」は底本では「7」]

(4)

      RHUCU
   ________
HSH)HMHECUT
    HSH
   ――――――――
     MSE
     USU
     ――――――
      CCC
      ISI
      ―――――
      RCRU
      RIRI
      ―――――
        CAT
        ISI
        ―――
        RMC


        “虫喰ひ算”大會 第二十三會場

 例のデュウデニー先生ですが、この先生の有名な四つの著書の名を、ここにあげて置きませう。
 第一は“カンタベリー パヅルと、その他の珍らしい問題”。次は“算術遊び”。この本は非常に有名で、日本の雜誌などに使はれた數學パヅルの種本であります。原名は Amusements in Mathematics です(もしもし、これは覆面算の問題ではありません。鉛筆をおなめになるに及びません)。第三は、 The World's Best Word Puzzles。それから第四は本書の序文に出してある“最新のパヅルとその解き方”です。
 ここは第二十三會場の入口でご
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