なおよく検討すると、それが0では不合理で、2か1かのどっちかに狭ばめられる。なぜなら、それが0では、除数は 10□ となるわけだから、これに答の万位の数字と思われる8を掛けようが9を掛けようが、共に三桁の数となり、三段目や九段目に示されるような四桁の数とはならないからである。
次に、一段目の答の百位の数字は8である。なぜなれば、除数は既に追込まれたとおり、12□か 11□のどっちかであるが、それに百位の数字を7と仮定して掛けたのでは 84 又は 77 となり、六段目四桁目の 1□□□からそれを引いて、その残りが八段目の左端の1の如く二桁も下るためには不都合である。これはどうしても8でなければ成立たぬ。
答の百位の数が8だと決まれば、答の万位の数及び一位の数は共に9でなければならぬ。そのわけは8でさえ三桁である。しかるに万位のも一位のも共に四桁であるから、これは9であるしかない。
これで、答の数は全部判明した。すなわち□7□□□は 97809 であると決まった。
なお、七段目左端は9である。なぜなれば、これを8だとすると、その下に何か数字が残る、しかし実際にはこの下には何にもない
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