ウと速度に於いて、ホームズ探偵のやり方よりもすぐれていますが、素人的な興味は、やはり名探偵のやり方の方が深いように思います。
こちらは第二十七会場でございます。
(1)★
AB
× BA
―――――
□□1
□1□
―――――
□□□□
(2)★
□□□□
94―――― = 100
□□□
註:――
1から9までの九種の数字をはめこむこと(9と4は既に使いずみ)
(3)★
B□A
_______
A□B)□□□C□□
□□□B
―――――――
□□BC
□□□□
―――――
□□□A
□□C□
――――
0
(4)★
A7□0A
_________
□□□)1□□□□□□□
1□□□
―――――――――
□□□
□□□
――――――
100□
9□□
――――――
□□□□
□□□□
――――
0
“虫喰い算”大会 第二十八会場
だんだん会場の数が残り少くなって、あますところ僅かに三つ。せいぜい頑張っていただきます。第二十七階の選士がた。
すっかり問題を片づけてしまうと、後はさびしくなってやり切れまい。その後は一体どこに虫喰い算に似た智能的法悦を求めようかと歎かれる選士も――多分少からずあることと思います。敢えてさように察します。
そういう方は、初めからやり直してください。すると、意外にも蒸しかえし的な味は発見されず、やはり新鮮な虫喰い算問題として貴下を愕《おどろ》かすことでしょう。
(1)★
AYM8P
× ARZ
――――――――
EGM6A
YPMRK
AYMKP
――――――――
TRTMARA
(2)★
B09
______
AB)□0□□3
3□□
―――――
A□3
A□3
―――
0
(3)★
RSR
______
PR)MTVVR
MVR
―――――
KKV
KMD
――――
MVR
MVR
―――
0
(4)★
循環小数
┌───┴───┐
・ ・
□□.□□□□□□□□□□
___________________
□□□□□□)□□□□□□□
□□□□□□
―――――――――
□□□□□□□
□□□□□□
―――――――――
□□□□□□ □
□□□□□□ □
―――――――――
□□□□□ □□
□□□□ □□
―――――――――
□□□□ □□□
□□□□ □□□
―――――――――
□□□ □□□□
□□□ □□□□
―――――――――
□□ □□□□□
□□ □□□□□
―――――――――
□ □□□□□□
□ □□□□□□
―――――――――――――
□□□□□□
□□□□□□
―――――――
□□□□□□
“虫喰い算”大会 第二十九会場
ひどい目に遭ったとおっしゃるのですか、前会場で……。それはどうも。何と御挨拶をしたらよろしいやら。
虫喰い算を今まで甘く見過ぎていたといわれるのですか。へえっ、そんなに懲《こ》りましたかね、あの問題に……。
お前はあれをやったことがあるのかとお問いになるのですか。さあ、そのことですよ。実は前から手をつけていますが、いまだに解決がつきませんのです。とうとう曝露しましたね、私がまだ第二十七階選士であって、虫喰い算名人でないということを。
さあさあ、こちらは第
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