CNQN
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――――
0
“虫喰い算”大会 第二十二会場
こちらが、確かに第二十二会場であります。むつかしくなりましたって。それはそうでしょう。第二十階以上になりますと、うんと頑張っていただかねばなりません。呑気《のんき》に構えていますと、途中で化石になってしまいますよ。といって、あんまりむきになると、目が三角になってしまって、後で癒《なお》すのに骨が折れますよ。
しかしむつかしい問題にぶつかればぶつかるほど、虫喰い算のはかりしれない魅力が感ぜられます。そうではございませんか、第二十一階選士がた。
(1)★
BAAB
× ABC
―――――――――
B□□□A
□□□□C
□□□□□
―――――――――
□□□□□□□
(2)★
2□□□
96―――― = 100
□□□
註:――
1から9までの九種の数字をはめこむこと[#「はめこむこと」は底本では「はめこむと」](9と6と2は、既に使いずみ)
(3)★
□7□
______
□7)□□□7□
□□
――――――
7□7
□□□
――――
5□□
5□□
―――
0
(4)★
RHUCU
________
HSH)HMHECUT
HSH
――――――――
MSE
USU
――――――
CCC
ISI
―――――
RCRU
RIRI
―――――
CAT
ISI
―――
RMC
“虫喰い算”大会 第二十三会場
例のデュウデニー先生ですが、この先生の有名な四つの著書の名を、ここにあげて置きましょう。
第一は『カンタベリー・パズルと、その他の珍らしい問題』。次は『算術遊び』。この本は非常に有名で、日本の雑誌などに使われた数学パズルの種本であります。原名は Amusements in Mathematics です(もしもし、これは覆面算の問題ではありません。鉛筆をおなめになるに及びません)。第三は、The World's Best Word Puzzles。それから第四は本書の序文に出してある『最新のパズルとその解き方』です。
ここは第二十三会場の入口でございます。
(1)★
ABCDE
× FBC
―――――――――
AEDFFB
GGFEFA
ABCDE
―――――――――
FHDEETJB
(2)
□ □
(□□+□―)=(□□―)
□ □
註:――
=の左側は奇数 1,3,5,7,9 を,=の右側は偶数 2,4,6,8 をはめこむこと
(3)★
EMA
_____
MA)UEMA
MA
―――――
TM
AS
―――
EMA
EMA
―――
0
(4)★
□□□□
_________
3□□4)□□□□□□□□
□□□96
―――――――――
□□□□
3□□□
――――――
□□□□□
□5□2
――――――
□□□□□
□□□1□
―――――
0
“虫喰い算”大会 第二十四会場
こちらは第二十四会場でございます。
虫喰い算で忘れてはならないブーン先生のことは前にちょっと申しましたが、この先生はダルウィチ大学の数学の主任の先生であります。
その出版元はミルズ・アンド・ブーン株式会社ですが、このブーンとブーン先生との関係は分っていません。
ブーン先生の名著『パズル・ペーパーズ・イン・アリスメチック』は本当に愛すべき書物でありますが、その巻頭に於ける例題の「解き方」の解説が間違っているのは御愛嬌であります(その書、第九頁)。
(1)★
AB7
− 7BA
――――――
1AB
(2)★
□□□□
× □□□
――――――――
9□□□
19□4□
26□□2
――――――――
□□□5□□□
(3)
□□□
_______
628)□□□270
□□□□
―――
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