もある。話のしやうでは、以前は以前、今は今といふことぐらゐ解りさうなもんだと思ふ。そこは、呑み込んでかかりさへすりや、わしにも手心があるしな。知らん存ぜぬ一点張りでは、まづいぞ、こりや……。
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沈黙。
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悦子 あたしが口を出しちやわるいけど、こないだもそこを云つたのよ。ひとりで苦しんでるのは損よ。
一寿 (悦子に)お前はやつぱり、あつちへ行つてなさい。
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悦子は、更に、愛子の耳元で何か囁いた後、妙にいそいそとその場を立ち去る。
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一寿 そんなら、向ふが、かういふことを勘違ひしてるんだなと思ふやうなことがあつたら、それを云つてごらん。
愛子 …………。
一寿 こつちはそのつもりでなくつても、男の方で、いい気持になつてるかも知れんといふやうなことはないか?
愛子 (素つ気なく)さういふことなら、いくらだつてあるわ。
一寿 あるか、なるほど。ぢや、いちいち、挙げてみなさい。
愛子 (相変
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