する。殊に、「新しき演劇」を渇望する若き好劇家の、同情と理解に満ちた声援は、一畑中蓼坡氏の事業を助けること以上に、「われわれの演劇」をして、頓にその成長を早からしめるものである。僕は、最後に、新劇協会文芸部に対して、上演脚本選定に関する宣言書の発表を希望する。統一ある上演目録の作製を忽せにして、劇団の芸術的存立は覚束ない。流派と傾向とは問題でない。何を以て「優れた戯曲」となすか。これを声明すべきである。
底本:「岸田國士全集19」岩波書店
1989(平成元)年12月8日発行
底本の親本:「演劇新潮 第二年第一号」
1925(大正14)年1月1日発行
初出:「演劇新潮 第二年第一号」
1925(大正14)年1月1日発行
入力:tatsuki
校正:Juki
2009年3月16日作成
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