いふ人々の出現を期待してゐるのであるが、多くの演劇雑誌を見渡してみて、時代を導くに足るやうな才能は容易に発見できない。
が、少くとも僕の知つてゐる範囲内では、「劇作」の連中、川口一郎、阪中正夫、小山祐士、田中千禾夫、伊賀山精三等の諸君の将来に嘱望し、評論家としては辻久一、菅原卓等の諸君に期待をかけてゐる。
これらの諸君は幸ひ一団となつて、新しい演劇の指導原理の発見に努力し、その実践に汲々としてゐるから、その結果がやがて大きな実を結んでくれることを祈つてゐる。(談)(一九三四・一)
底本:「岸田國士全集22」岩波書店
1990(平成2)年10月8日発行
底本の親本:「現代演劇論」白水社
1936(昭和11)年11月20日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年9月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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