つて死なれた事はさだめし男子の本望であつた事と思ふ。
 殊に俳優として熱心であつた如く、兵士としても戦場にあつて、例の負けず嫌ひの一本気であきらめのいい、江戸ツ子|気質《かたぎ》を充分に発揮して、大いに奮闘しただらう姿がホウフツと想像出来る。友人として一入彼の冥福を祈る次第である。(談)



底本:「岸田國士全集23」岩波書店
   1990(平成2)年12月7日発行
底本の親本:「報知新聞(夕刊)」
   1937(昭和12)年10月9日
初出:「報知新聞(夕刊)」
   1937(昭和12)年10月9日
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年11月12日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全2ページ中2ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
岸田 国士 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング