課せられた任務であります。鎌倉武士の生活と文化が今日一種の見本としてわれわれに思ひ泛べられますが、単純で而も厳粛であり非常に深味をもつてゐる生活と文化は一面われわれが求めて已まぬ文化の姿ではないかと思ひます。この日本の武士の生活と文化が築き上げてきた一つの力を、今日如何に活かすかをお互に大いに研究しなければなりません。
 まだ種々申し上げたいことがありますが、文化運動の方針について以上申上げて終ります。



底本:「岸田國士全集25」岩波書店
   1991(平成3)年8月8日発行
底本の親本:「文学界 第九巻第四号」
   1942(昭和17)年4月1日
初出:「文学界 第九巻第四号」
   1942(昭和17)年4月1日
※講演は、1942(昭和17)年2月14日に行われた。
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2010年3月1日作成
青空文庫作成ファイル:
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