、やがて、軽く触れる。すると一方はバス、一方はアルトに近い、麦稈を空のまゝ吸ふ剽軽な音が、まさしく、最初の接吻を意味するものとして、なんの不自然もなく聞き取れる。
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[#地から5字上げ]――終り――
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この脚本の映画化に際して、伴奏は勿論必要であるが、会話の部分は絶対に歌を用ひないことにする。
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底本:「岸田國士全集5」岩波書店
1991(平成3)年1月9日発行
初出:「日本国民 第一巻第四号」
1932(昭和7)年8月1日
※複数行にかかる中括弧には、けい線素片をあてました。
入力:kompass
校正:門田裕志
2008年3月19日作成
青空文庫作成ファイル:
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