の第三次美術座は、第一に此の作品に眼を着けたのである。このことは、本文の初めに、ブウエリエ自身の口から云はせた通りだが、その年、即ち千九百十年を一期として、仏国劇壇の先駆的傾向が目覚ましい躍進を遂げたことは、「子供の謝肉祭」の舞台的成功に刺激されるところが多かつたと云つていい。此の歴史的意義からでも、今日、サン・ジョルジュ・ド・ブウエリエの名は「子供の謝肉祭」の名と共に、一応、近代劇研究者の脳裏に刻みつけて置く必要があると思ふ。
底本:「岸田國士全集21」岩波書店
1990(平成2)年7月9日発行
底本の親本:「近代劇全集第二十三巻」第一書房
1928(昭和3)年6月10日発行
初出:「近代劇全集第二十三巻」第一書房
1928(昭和3)年6月10日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2007年7月2日作成
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