曲の筆を取ると、思ふやうに「場面」が生きて来ないといふのも、やはり、その秘密を会得しないからである。
ところで、その秘密はどうして会得できるかと云ふと、何よりも優れた戯曲を、誤りなく読み、傑れた俳優の演ずる舞台を屡※[#二の字点、1−2−22]観ることからはじめなければならぬが、平生、「語られる言葉の美」に対して敏感になることが肝腎である。この問題に関しても、私は嘗て、詳しく書いたことがあるから、こゝでは云はない。
底本:「岸田國士全集22」岩波書店
1990(平成2)年10月8日発行
底本の親本:「月刊文章講座 第一巻第三号」
1935(昭和10)年5月1日発行
初出:「月刊文章講座 第一巻第三号」
1935(昭和10)年5月1日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年9月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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