ヘ、その総数と同じことを、明瞭に表わすであろう。換言すれば、年出生と比較した年結婚者数は結婚まで生存する産児の比率を、また両者の差は、嬰児期、独身期に死亡する産児の比率を、正確に表わすであろう。例えば、もし年結婚の年出生に対する平均比率が、ある国において、一対四であるならば、この事実は、産児四人のうち二人が結婚まで生存し、他の二人は嬰児期、独身期に死亡することを、意味するであろう。これは極めて重要なかつ興味ある知識であり、これから最も有益な推論が引出さるべきものである。しかしそれは、各個の結婚がその存続中に産む出生数とは、全然異るものである。従って、右に行った産児の半数が結婚まで生存するという極めて通例の比率を仮定すれば、各個の結婚当りの産児が四であろうと二であろうと、または一〇〇であろうと、年結婚の年出生に対する比率は一対四であろう。産児一〇〇という数をとれば、今の仮定によれば、五〇が結婚まで生存し、出生一〇〇ごとに二五の結婚があり、しかも結婚の出生に対する比率は依然一対四であろう。同じ比率が明かに各一結婚当りの結婚二と云う場合にも妥当するが、けだしこの比率は一結婚がその存続期間中に産む子供の数によって少しも影響されるものではなく、単に結婚まで生存するこれらの子供の数、または一結婚の元となる出生数に、関するに過ぎないからである。
『年出生の年結婚に対する比率が各個の結婚当りの出生率と同一になる唯一の場合は、出生と死亡とが正確に同数の場合である。そしてこの場合それが同一になる理由は、出生と死亡とを正確に同数ならしめるためには、吾々は、各一結婚は正確にもう一つの結婚を生じ、そして各一結婚から何人の子供が生れるかを問わず彼らは一組のほかは全部嬰児期、独身期に死亡するものと、仮定しなければならぬ、という事実である。かくて、もし各一結婚が五人の子供を産み、そのうち二人だけが新婚まで生存するとすれば、年結婚の年出生に対する比率は一対五であり、この後の数は、仮設によって、各個の結婚が産む出生数と同一のものである。しかし各一結婚の産児が結婚する一組以上か以下の場合には、換言すれば人口が増加しつつあるか減少しつつある場合には、常に、年出生の年結婚に対する比率は、各個の結婚がその存続期間中に産む出生の比率とは同一であり得ないのである。
『従って、それらが同一であると仮定する場合には、
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