齣ホ三五・三、一八二一年は一対三六・五八となるであろう。
 結婚の人口に対する比率については、同様の、またはむしろより[#「より」に傍点]大なる変動が生ずるのが見られるであろう。
 一八〇一年にはこの比率は一対一二二・二であり、一八一一年には一対一二六・六、一八二一年には一対一三一・一である。そしてもし、一八二〇年をもって終る二〇年間に、脱漏が極めて少いと思われる結婚が、人口に対して、一八〇一年と同一の比率を採っているものと仮定して、人口を結婚によって推定するならば、一八二一年の人口は、一二、二一八、五〇〇ではなく、わずかに一一、三七七、五四八となり、換言すれば一八二一年の人口実測よりも八四〇、九五二だけ少くなるであろう。
 しからば、もし吾々がこの計算に幾らかでも信をおけるとすれば1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、出生、死亡、または結婚の比率に基づく過去の人口の推算には少しも信をおきえない。吾々が人口実測をやってみた二〇年間にこれらの比率にかくも本質的な変動を惹起したと同一の原因は、その以前にも同じ程度に働いたことであろう。そして、一国の健康の増進が、啻に死亡率を低減せしめるのみならず、また出生及び結婚の比率をも低減せしめるものであることは、一般にその真なることがわかるであろう。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] 愛蘭《アイルランド》及び蘇格蘭《スコットランド》から英蘭《イングランド》への移住は、ある程度、人口実測の結果が死亡以上に出ずる出生の超過から得られる数字を超過することの、説明となるであろう。
[#ここで字下げ終わり]
[#改ページ]

    第十章 蘇格蘭《スコットランド》及び愛蘭《アイルランド》における人口に対する妨げについて

 蘇格蘭《スコットランド》の統計報告を詳細に検討すれば、人口の原理の多数の例証が得られるであろう。しかし私は既に本書のこの部分を非常に長々と述べたので読者を倦ませる恐れがあると思う。従って私はここでは、たまたま私に深い印象を与えた若干の事実を述べるのに限定することとする。
 たいていの蘇格蘭《スコットランド》の教区の出生、死亡、結婚の記録簿には周知の脱漏があるので、ほとんど正しい推論はそれからは得られない。その多くは異常な結果を与えている。カアカドブライトのクロスマイクル教区では、死亡率はわずかに九
前へ 次へ
全217ページ中134ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング