ははなはだしきは七五分の一に過ぎない。これらの教区の多くでは、出生の死亡に対する比率は二対一以上であり、ある一教区では三対一以上である5)[#「5)」は縦中横、行右小書き]。しかしながらこれらは特別の場合であり、農村一般には当てはめ得ない。平地のある教区では、特に沼沢に近い教区では、この比率は非常に異っており、その少数においては死亡が出生を超過している。ショオト博士がことさら環境の非常な相違のあるところを選んで記録簿を蒐集した五四の地方教区においては、平均死亡率は三七分の一というほど高かった6)[#「6)」は縦中横、行右小書き]。これは確かに、我国の農村教区一般の現在の死亡率よりも遥かに高いものである。ショオト博士の採った時期には若干の大きな伝染病が含まれているが、これはおそらく通常の比率以上であったことであろう。しかし疾病流行季は常に包含さるべきものであり、しからざれば、吾々は大きな誤に陥るであろう。ジュウスミルヒが検討したブランデンブルグの一、〇五六箇村においては、順年六年の死亡率は四三分の一であり、混合年一〇年の死亡率は約三八・五分の一であった7)[#「7)」は縦中横、行右小書き]。サア・F・M・イードゥンが述べている英蘭《イングランド》の村落では、死亡率は約四七ないし四八分の一であるように思われる8)[#「8)」は縦中横、行右小書き]。そして人口条令に基く最近の報告には、更により[#「より」に傍点]大なる程度の健康状態が現われている。これらの諸観察を一緒に纏めてみると、もし吾々が四六分の一ないし四八分の一をもって疾病流行季を含めた我国の農村地方の平均死亡率とするならば、これは幾分でも確からしいと考え得る最低の死亡率であろう。しかし王国全体に対する平均を得るために、都市や工業地帯の死亡率をこれに混ぜ合せるときには、この比率は確かに四〇分の一まで高まることであろう。
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1)[#「1)」は縦中横] 〔Ueber die Bevo:lkerung der Europa:ischen Staaten, p. 127.〕
2)[#「2)」は縦中横] 〔Sussmilch, Go:ttliche Ordnung, vol. iii. p. 60.〕
3)[#「3)」は縦中横] P. 6.
4)[#「4)」は縦中横] 我国の人口が従来、少くとも
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