る意図のものであったが、しかし農業が一般に改良されておらず、小地主の数が多く、なかんずく投下資本に比して過大の土地を耕作しようと企てるので、それはしばしば四分の一、三分の一、はなはだしきは二分の一にすら達する。所有地が余りにも細分されて、農場で家族を養うためにはその地代と利潤とを合せなければならぬような場合には、地租は著しく耕作を阻害しなければならぬ、もっともしばしば英蘭《イングランド》で見られる如くに、農場が大きな場合には、この種の結果はほとんどまたは全く伴わないのであるが。報告に述べてある農業に対する阻害の中には、新相続法による土地の過度の細分が指摘されている。大きな所領の若干の分割はおそらく農業の改良に貢献したであろう。しかしここに述べたような性質の細分は確かに反対の結果をもたらし、ことになかんずく純生産物を減少する傾向をもち、地租をして苛酷でもあればまた不生産的でもあるものたらしめるであろう。もし英蘭《イングランド》の一切の土地が一年に二〇|磅《ポンド》をもたらす農場に分割されるならば、吾々はおそらく現在よりも人口が多くなるであろうが、しかし一国民としては極度に貧しくなり、そして現在と同一数の工業を維持することも同一の租税を徴収することも、全く不可能になるであろう。すべての県は、〔contribution foncie`re〕 の低減をもって、農業の繁栄にとり絶対に必要なものと要求している。
養育院や慈善的施設の状態、乞食の流行や捨児の死亡率については、ほとんどあらゆる報告に最も歎かわしい光景が描かれており、このことから最初は吾々は、一切の下層階級のもの一般の間では貧困と窮乏の程度が増大したものと推論したくなる。しかしながら、養育院や慈善的施設は、革命の間、その収入のほとんど全部を失ったように思われる。そして外に頼るところのない多数のものからこのように突然生計の途を奪ったので、このことは、周知の都市における工業の失敗と、私生児の著しい増加と相俟って、報告に述べられているような一切の悲惨な外見を、周知の労働の価格騰貴と穀物の比較的低廉とから必然的に生ずる農業労働者一般の境遇の改善という大事実と衝突することなく、生ぜしめ得たのであり、そして一国の有効人口が主として供給されるのはこの農業部分からなのである。もし英蘭《イングランド》の貧民税が突然廃止されるならば、
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