Yベック族はすべての囘教韃靼人の中で最も開けていると考えられているが、それでも彼らの掠奪心は他のものに大して劣るものではない1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。彼らは常にペルシア人と戦っており、そしてチョラサン州の美しい平原を荒蕪《こうぶ》としておく。彼らの所有する地方は最大の自然的肥沃度を有ち、そして古代の住民の子孫のあるものは商業や農業という平和な技術を営んでいるけれども、土壌の好適なことも、また彼らの前にある実例も、彼らを誘ってその古来の習慣を変更せしめることは出来ない。そして自然が惜し気もなく提供している富源の開発に自ら従うよりも、むしろ隣人に掠奪と盗みと殺戮とを行うことを好んでいるのである2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Geneal. Hist. Tart. vol. ii. p. 459.
2)[#「2)」は縦中横] Id. p. 455.
[#ここで字下げ終わり]
トルキスタンにおけるカサチア・オルダの韃靼人は、北方及び東方の隣人と不断の戦争状態で暮している。冬には彼らはカルマック族に向って侵寇するが
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