は、吾々が表面上の富裕について極めて欺かれ易いことは明かである。そして吾々は、容易に、主だった所有者階級はたくさんの豚や山菜をヨオロッパの商品と交換したかもしれぬが、他面その家来や奴隷は甚だしく欠乏に悩んでいるものと、容易に考え得るであろう。
 蒙昧生活の名の下に分類され来っている人類社会部門に関するこの概観を終るに当り、私は、それが文明生活に優っている利点で私の認め得る唯一のことは、人民大衆がより[#「より」に傍点]大なる程度の閑暇をもつ点であるということを、述べないではいられない。為すべき仕事はより[#「より」に傍点]少なく、従って労働はより[#「より」に傍点]少ない。文明社会の下層階級が不断の労苦に運命づけられていることを考えると、これは吾々には著しい利点と思われざるを得ぬ。しかしそれはおそらくはるかにより[#「より」に傍点]大きな不利益によって打ち消されて余りある。生活資料が容易に獲得される一切のこれらの地方には、極めて圧制的な階級差別が行われる。財産の打撃と侵害は当然のことのようであり、そして下層階級の人民は、文明圏において知られているよりもはるかに低い隷属状態にある。蒙昧生
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