Aその結果は、ロウマ史の後期及び他の若干の諸国において極めて著しかったように思われるけれども、しかし大体において、その作用は積極的妨げよりも劣ったように思われる。従来は繁殖力の大部分が働かせられ、それから生ずる過剰が暴力的原因によって妨げられたのである。これらの中で、戦争が最も優勢な顕著なものであり、これに次いでは飢饉及び破壊的な疾病が挙げられ得よう。考察を加えた大抵の国においては、人口は平均的な永続的な生活資料によって正確に左右されたことは滅多になく、一般に両極端の間を振動したように思われ、従って、吾々が当然に文明劣れる国に期待すべきように、欠乏と豊富との間の擺動が非常に目立つのである。
底本:「各版對照 マルサス 人口論※[#ローマ数字1、1−13−21]」春秋社
1948(昭和23)年10月15日初版発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
その際、以下の置き換えをおこないました。
「敢て・敢えて→あえて 貴方→あなた 普く→あまねく 凡ゆる→あらゆる 或る・或→ある 雖も→いえども 如何→いか 何れ→いずれ 何時→いつ 一層→いっそう 謂わば→いわば 況んや→いわんや 於いて、於て→おいて 概ね→おおむね 於ける→おける 恐らく→おそらく 拘わらず→かかわらず か知れ→かしれ 勝ち→がち 且つ→かつ 嘗て→かつて 可成り→かなり かも知れ→かもしれ 位→くらい 蓋し→けだし 極く→ごく 茲に→ここに 毎→ごと 之→これ 而して→しかして 而も→しかも 然らば→しからば 然る→しかる 屡々→しばしば 暫く→しばらく 即ち→すなわち 総て→すべて 精々→せいぜい 其の・其→その 夫々→それぞれ 度い→たい 沢山→たくさん 唯→ただ 但し→ただし 忽ち→たちまち 度→たび 度々→たびたび 多分→たぶん 偶々→たまたま 為・為め→ため 丁度→ちょうど 一寸→ちょっと 就いて→ついて 就き→つき て置→てお て居→てお て呉れ→てくれ て見→てみ て貰→てもら 何う→どう 何処→どこ 所が→ところが 所で→ところで とも角→ともかく 乃至→ないし 中々→なかなか 乍ら→ながら 成程→なるほど 許り→ばかり 筈→はず 甚だ→はなはだ 程→ほど 殆んど→ほとんど 略々→ほぼ 正に→まさに
前へ
次へ
全195ページ中194ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング