通りの意味を与えていないところがある。
[#ここで字下げ終わり]
次いで彼は、あらゆる場合において子供の比例を調制し、もってそれが適当な数を超過しないようにすることが、必要であると云う。このことをなすに当って、死亡と不姙とはもちろん考慮に入れられなければならない。しかし、一般の国家における如くに、各人が欲しいだけの子供を自由に持ち得るならば、その必然的結果は貧困でなければならず、そしてこの貧困は悪事と暴動の母である。この理由によって、最も古い政治学者の一人、コリントのフェイドンはプラトンのそれとは正反対の規定を採用し、そして財産を平等化せずして人口を制限したのである1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
[#ここから2字下げ]
1)[#「1)」は縦中横] De Repub. lib. ii. c. vii. Gillies's Aristot. vol. ii. b. ii. p. 87.
[#ここで字下げ終わり]
最も健全な制度として市民の間に富を平等にすることを提議したカルケドンのファレアスについてその後の方で論ずる際に、彼は再びプラトンの財産に関する規定に言及し、かくの如くに財産の範囲を規定せんとする者は、同時に子供の数をも規定することが絶対に必要であることを無視してはならぬ、と云っている。けだし、もし子供が彼らを養う資料以上に増殖するならば、この法律は必然的に蹂躪され、諸家族は突如として富裕から乞食の状態に追い込まれるであろう――これは公共の安寧にとり常に危険なる革命である、と1)[#「1)」は縦中横、行右小書き、「1」が底本では「2」]。
[#ここから2字下げ]
1)[#「1)」は縦中横] De Repub. lib. ii. c. vii. Gillies's Aristot. vol. ii. b. ii. p. 91.
[#ここで字下げ終わり]
これらの章句から見ると、アリストテレエスは明かに、人類の強大な増加傾向が、厳重なかつ積極的な法律によって妨げられない限り、財産の平等に基礎を置くあらゆる制度にとり、絶対に致命的であることを認めたことがわかる。そしてこの種のあらゆる制度に対する最も有力な反対論は、確かに、アリストテレエス自身が提議せる如き法律が必要だという事実である。
彼がその後スパルタに関して述べている所から見ると、彼が人口原理を
前へ
次へ
全195ページ中180ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング