j」は縦中横、行右小書き]。しかしこの人口稠密の主たる原因は、疑いもなく、支那の場合と同様に、住民の倦むことなき勤勉が今日まで常に主として農業に向けられて来たことにある。
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1)[#「1)」は縦中横] Liv. xxiii. c. xii. 時に人口問題を理解しているように思われるモンテスキウが、また時にはこのようなことを云うのは、驚くべきことである。
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トゥンベルクの日本に関する記述の序言を読むと、その住民がかくも幸福に豊かに暮していると称せられる国の人口に対する妨げを辿るのは、極度に困難に思われるであろう。しかし彼自身の著書の後の方を読んでみると、序言から得られる印象と矛盾して来る。またケンプフェルの貴重な日本史においては、これらの妨げは十分に明瞭である。彼が載せている、日本で著わされた二つの年代史の抜萃には1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、この記録の始まって以来起った種々なる死亡や疫病や飢饉や流血戦争やその他の破壊原因に関して、極めて興味ある記述が与えられている。日本人が支那人と違うところは、それが遥かにより[#「より」に傍点]好戦的、擾乱的、放縦、かつ野心的なことにある。そしてケンプフェルの記述からすれば、支那における殺児による人口に対する妨げと対応するものは、日本では性に関する行状がより[#「より」に傍点]放縦であり、戦争や内乱がより[#「より」に傍点]多数である事実であることがわかるであろう。疾病及び飢饉による人口に対する積極的妨げに関しては、両国はほとんど同等の水準にあるように思われる。
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1)[#「1)」は縦中横] Book ii.
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第十三章 ギリシア人における人口に対する妨げについて
その歴史の初期におけるギリシア人及びロウマ人の間におけるより[#「より」に傍点]平等な財産の分割、及び彼らの勤労が主として農業に向けられていた事実が、大いに人口を奨励する傾向があったに違いないことは、一般に認められているところであり、また実際疑問の余地がないであろう。農業は、啻にヒュウムの云う如くに1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、大衆の生存にとり主として必要な種類の産業であるのみならず、また事実上それは、大衆がそれにより生存し得る
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