適齢男子数が全人口に対する比率は、一般に一対四と見積られている。そこで五九、七八八、三六四に四を乗ずると、結果は二三九、一五三、四五六となる。しかしこの問題に関する一般の計算では、青年は二十歳未満でも兵役に堪えるものと考えられている。従って吾々は、右の数字に四以上の数を乗じなければならぬはずである。この戸口調から除外されたものは、社会のほとんどすべての上層階級、及び極めて多数の下層階級を含むように思われる。これら一切の事情を考慮に入れるときには、デュアルドによれば、全人口はサア・ジョオジ・スタウントンが挙げている三三三、〇〇〇、〇〇〇よりも著しく少いものではないことが、わかるであろう1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。
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1)[#「1)」は縦中横] Embassy to China, vol. ii. Appen. p. 615. 4to.
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兵役可能の男子の数に比較して戸数の少ないのは、デュアルドのこの記述の顕著な点であるが、これは、サア・ジョオジ・スタウントンが、支那においては一般的であると云っている習慣によって説明される。一個の住宅に属する囲いの中に、三代に亙る家族全部が、各々の妻子全部と共に一緒にいるのがしばしば見られる、と彼は云っている。一つの部屋が各家族の全員用に充てられ、各人は、わずかに天井から垂れた茣蓙《ござ》で区劃された別々の寝床に寝るのである。一つの共通の部屋が食事のために用いられる1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。支那では、その外になお莫大な数の奴隷がいるが2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]、彼らはもちろんその属する家族の一員と考えらるべきであろう。これら二つの事情は、おそらく、右の記述における一見矛盾と思われる点を、説明するに足るであろう。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. Appen. p. 155.
2)[#「2)」は縦中横] Duhalde's China, vol. i. p. 278.
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この人口を説明するためには、支那の気候は何らか特別に子供の出生に好都合であり、そして女子は世界の他のいずれの地方におけるよりも多産的であるという、モンテスキウの仮説1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]に頼る必要はないであろう。か
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