ト価格が測られる媒介物よりも少い比例の固定資本をその生産に用いた貨物のみは下落し、それ以上の固定資本を用いたものはすべて確実に価格が騰貴するであろう。
私にとってまた、一貨物はそれに一、〇〇〇|磅《ポンド》に値するであろうだけの労働が投ぜられ、そして他の貨物はそれに二、〇〇〇|磅《ポンド》に値するであろうだけの労働が投ぜられているという故をもって、従って一方は一、〇〇〇|磅《ポンド》の価値を有ち、他方は二、〇〇〇|磅《ポンド》の価値を有つであろう、と私は言ったのではなく、それらの価値は、相互に一に対する二であり、そしてかかる比例でそれは交換されるであろう、と言ったのであることも、注意しておく必要がある。これらの貨物の一方が一、一〇〇|磅《ポンド》に売れ、そして他方が二、二〇〇|磅《ポンド》に売れようと、または一方が一、五〇〇|磅《ポンド》に売れ、そして他方が三、〇〇〇|磅《ポンド》に売れようと、それはこの学説の真理に対しては少しも重要ではない。この問題は今これを研究しない。私は単に、それらの相対価値は、その生産に投ぜられた労働の相対的分量によって支配されるであろうということを、注意す
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