フ価値は、正確にそれに投ぜられた労働の分量に比例しないであろう――すなわちそれらは二対一ではなく、最も価値の多いものが市場に齎され得るまでに経過しなければならぬより[#「より」に傍点]長い時間を償うために、幾らかそれより[#「より」に傍点]もより多くなるであろう。
各労働者の労働に対し一年に五〇|磅《ポンド》が支払われ、または五、〇〇〇|磅《ポンド》の資本が使用され、そして利潤は一〇%であるとすれば、機械の各々並びに穀物の価値は、第一年目の終りに、五、五〇〇|磅《ポンド》であろう。第二年目には、製造業者及び農業者は再び各々労働を支持するために五、〇〇〇|磅《ポンド》を用い、従って再び彼らの財貨を五、五〇〇|磅《ポンド》で売るであろうが、しかし機械を用いる者は、農業者と均衡を保つためには、啻に労働に使用された五、〇〇〇|磅《ポンド》なる同額の資本に対して五、五〇〇|磅《ポンド》を得なければならぬばかりでなく、更に機械に投ぜられた五、五〇〇|磅《ポンド》に対する利潤として、より[#「より」に傍点]以上に五五〇|磅《ポンド》の額を得なければならず、従って彼らの財貨は六、〇五〇|磅《ポンド》
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