R性をもって、変化はこの後の貨物にあったのであり、それと吾々が比較した諸貨物にあったのではないということを、推断し得るであろう。もしこれらの種々なる貨物の生産に関連せるすべての事情をより[#「より」に傍点]詳細に検討して、靴、靴下、帽子、鉄、砂糖等の生産は正確に同一量の労働及び資本が必要であるが、しかしその相対価値が変動した一個の貨物の生産には、以前と同一量の労働が必要ではないことを吾々が見出すならば、蓋然性は確実性に変じ、そして吾々は変動はこの一個の貨物にあることを確知し、かくてその変化の原因をもまた発見するのである。
もし私が、一オンスの金が、上掲のすべての貨物及びその他の多くの貨物のより[#「より」に傍点]少い分量と交換されることを見出し、更にもし私が、新しいより[#「より」に傍点]肥沃な鉱山の発見により、または機械の極めて有利な使用によって、一定量の金がより[#「より」に傍点]少い労働量によって獲得され得ることを、見出すならば、他の貨物に比較して金の価値の変動の原因は、その生産がより[#「より」に傍点]便利となったこと、すなわちそれを獲得するに必要な労働の分量の減少である、と
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