烽オかかる騰貴が起り得たとしてもそれは外国貿易に力強い影響を与えるであろうから、それは永続的ではあり得ないであろう。輸入貨物と引替にかかる高価な財貨を輸出することは出来ないであろう、従って吾々は、売ることを止めたにもかかわらず、しばらくの間引続き買わなければならず、そして貨物の相対価値が依然とほとんど同一になるまで貨幣または地金を輸出しなければならないであろう。良く統制された利潤に対する租税は結局内国製及び外国製の貨物を、共に、租税が課せられる前にそれらが有っていたと同一の貨幣価格に恢復するであろうことは、私には絶対に確実であるように思われる。
[#ここから2字下げ、折り返して3字下げ]
(註)更に考察を加えた結果、もし貨物の価格が課税によって騰貴し、生産の困難によって騰貴したのでないならば、同一量の貨物を流通せしめるために、より[#「より」に傍点]多くの貨幣が必要とされるべきか否かを、私は疑う。一〇〇、〇〇〇クヲタアの穀物が一定の地方、一定の時に一クヲタアにつき四|磅《ポンド》で売られ、そして一クヲタアにつき八シリングの直接税の結果として、穀物が四|磅《ポンド》八シリングに騰貴すると仮定すれば、思うに、この穀物をこの騰貴せる価格において流通せしめるために必要な貨幣量は同一であって、より[#「より」に傍点]多くはないであろう。もし私が以前には一一クヲタアを四|磅《ポンド》で購買しそして租税の結果として私の消費を一〇クヲタアに減少するの余儀なきに至るならば、私はすべての場合において私の穀物に対して四四|磅《ポンド》を支払うであろうから、私はより[#「より」に傍点]多くの貨幣を必要としないであろう。公衆は実際十一分の一だけより[#「より」に傍点]少く消費し、そしてこの分量は政府によって消費されるであろう。それを購買するに必要な貨幣は租税の形において農業者達から受取らるべき一クヲタアにつき八シリングから徴収されるであろうが、しかし徴収額は同時に彼らにその穀物に対して支払われるであろう。従ってこの租税は事実上一つの物納租税であり、そしてより[#「より」に傍点]貨幣の用いられることを必要としないか、または必要とするものとしても、その分量は無視してもかまわぬほど少量である。
[#ここで字下げ終わり]
 粗生生産物に対する租税、十分一税、労賃に対する、及び労働者の必要品に対する租
前へ 次へ
全346ページ中172ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング