るほんのつまらぬ過失の一つに過ぎぬと考えられていた。ペテルスブルグの英国人の一商人は、彼れの家庭に生活している一人のロシア娘は、極めて厳格と考えられている主婦の下で、六人の子供を育児院に送りながら、その地位を失わなかった、と私に話した。
しかしながら、一般的に云えば、この種の関係で六人の子供というのは普通ではないと云うべきであろう。不義の習慣が一般に行われているところでは、出生の全人口に対する比率は結婚状態の場合とは決して同一でない。従って、不義から生ずる結婚の阻害と、その結果たる出生の減少とは、養えない子供を手離すことが出来るという、両親に与えられた期待によって、いかに結婚が奨励されても、その結果を打消して遥かに余りあるであろう。
これらの施設施設に生ずる驚くべき死亡率と、それが明かに作り出す傾向のある不義の習慣を考えるならば、もし人が人口を妨げようと思い、しかもその手段を選ばないとすれば、子供の収容につき無制限の育児院を十分たくさんに設立するほど、有効な手段は考え得ないと云って、おそらく間違いがないであろう。そして国民の道徳的感情について云えば、母親にその子供を手離すことを奨励
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