た原因は、しばしば全く看過されている、という事実である。
[#ここで字下げ終わり]
以下の記述は、ロウマ帝国の没落で有力に例証される。ヨオロッパ北部の牧畜民は、久しい間、ロウマの武器の力とロウマの名前の恐怖とで、阻止されていた。新しい植民地を求めるサンブリ族の恐るべき侵入は、五執政官の軍隊を撃破したので名を得たが、遂にはその勝利の進軍は結局マリウスによって食い止められた。そしてこの野蛮人は、この有力な植民者のほとんど完全な絶滅によって、その軽率を後悔せざるをえなかった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。ユリウス・ケイザル、ドルスス、チベリウス、ゲルマニクスの名は、彼らの心にその同胞の殺戮によって印象され、引続きロウマの領土に侵入することを恐れさせた。しかし彼らは討滅されたというよりもむしろ征服されたのであった2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。そして彼らが送り出した軍隊や植民者は殺されるかその故郷に追い帰されるかしたが、しかし大ゲルマン民族の力は依然として害されず、自らのためにその剣によって活路を打開し得る所へは、どこへでも絶えず引続いてその剛気な子孫を送り出す準備を整えてい
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