い冒険者を送り出した。これらのものは最初は親の種族に恭順を致したことであろう。しかしまもなく彼らを結ぶ紐帯はほとんどなくなり、そしてその力、その野心、またはその便宜の支持するところに従って、友誼関係を持続しまたは敵となった。
 余地と食物とを求めるこの不断の闘争によって起る莫大な人命の浪費は、不断の移住の習慣によってある程度自由に発揮されつつある有力な人口増加力によって補われる以上のものであったであろう。場所の変更によりその境遇を改善しようという一般の希望、掠奪に対する不断の期待、困窮した場合にはその子供を奴隷に売ることが出来るということは、野蛮人の生れながらの不用意と相俟って、後に至って飢饉と戦争により圧縮することになる人口を作り出すにすべて役立つことであろう。
 より[#「より」に傍点]肥沃な地方を所有する種族は、それを不断の戦争によって獲得し維持したのであろうけれども、生活資料の増加によりその人口と力とを急速に増加し、遂には支那の辺境よりバルチック海沿岸に至る全領域は、かの勇敢、強壮、進取的な、艱難に馴れ、戦を好む、各種の野蛮人の種族の占拠するところとなった1)[#「1)」は縦中
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