@Creuxii Hist. Canad. p. 57.
 4)[#「4)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 106. Raynal, Hist. des Indes, tom. iv. c. vii. p. 110. 8vo. 10 vol. 1795.
〔訳註〕このパラグラフについては、Cf. 1st ed., p. 41.
[#ここで字下げ終わり]
 蒙昧生活の不可避的な困難に加えての、この圧迫と不断の労働の状態とは、一般に子供を産むという仕事には非常に都合が悪いのは当然である1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。そして結婚前の女子の間で一般に行われている不品行は、堕胎の習慣と相俟って、必然的に彼らを後に至り子供を産むに適しなくさせる2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。宣教師の一人はナッチェツ族の間でその妻を取り換える一般の習慣があることを述べて、もしその妻に子供がないならば、と附言しているが、これはこれらの結婚の多くは子供を産まないことの証拠であり、そしてこれらは、彼が前に述べている3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]結婚前の不品行な生活から説明され得よう。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 106. Creuxii Hist. Canad. p. 57. Lafitau, tom. i. p. 590.
 2)[#「2)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 72. Ellis's Voyage, p. 198. Burke's America, vol. i. p. 187.
 3)[#「3)」は縦中横] Lettres Edif. tom. vii. p. 20, 22.
[#ここで字下げ終わり]
 シャルルボワがアメリカ土人の女の不姙の原因としているものは、彼らの子供に数年間授乳している間その夫と同棲しないこと、彼らがどんな状態にいても常に服しなければならぬ過度の労働、及び多くの地方で樹立されている所の、若い女子に結婚以前に売淫を許す習慣、などである。これに加うるに、これ等の人々は時に極貧に陥るので、子供を持とうという欲望を全く失うに至る、と彼は云っている1)[#「1)」は縦中横、行右小書き、「1」が底本では欠落]。もっと蒙昧の種族のあるものでは、子供を二人以上も産んで自分の足かせになるようにはしないというのが、公理となっている2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。双生児が生れると、母が二人を育てることは出来ないので、その一人は普通棄てられる。そして子供に授乳中に母が死ぬ時には、子供はその命を保つ望みはなく、そしてニュウ・オランダにおける如くに、それは母と同じ墓に埋められる3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Charlevoix, N. Fr. tom. iii. p. 304.
 2)[#「2)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 107. Lettres Edif. tom. ix. p. 140.
 3)[#「3)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 107. Lettres Edif. tom. viii. p. 86.
[#ここで字下げ終わり]
 親自身がしばしば欠乏に曝されるのであるから、その子供を養うの困難は時に極めて大となり、ために彼らは子供を棄てたり殺したりするの止むなきに至る1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。不具の子供が棄てられるのは非常に一般的である。そして南アフリカの種族のあるものでは、その労働に能く堪えない母の子供は、親の弱点を遺伝するかもしれぬという恐れから、同じ運命を分つのである2)[#「2)」は縦中横、行右小書き]。
[#ここから2字下げ]
 1)[#「1)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 108.
 2)[#「2)」は縦中横] Lafitau, Moeurs des Sauv. tom. i. p. 592.
[#ここで字下げ終わり]
 アメリカ土人の間に不具者が著しく少ないことの原因を、吾々はこの種の原因に帰しなければならぬ。たとえ母がその子供達を区別なしに育てようと努めたとしても、全体のうちある比例のものは、蒙昧生活の運命たる峻烈な試練の下に死んでしまうのであり、その結果としておそらく、本来の虚弱や欠陥をもちながら働くものは、何人も成年になるまで生きることは出来ないのである。もし彼らが生れるや否や殺されないとしても、彼らを待つ苛酷な試練があるのであるから、久しくその命を保つことは出来ない1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。インディアンがこれほど
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