ネければならない。
2)[#「2)」は縦中横] Robertson, b. iv. p. 129, 130.
3)[#「3)」は縦中横] Lettres Edif. tom. vi. p. 357.
4)[#「4)」は縦中横] Id. p. 321.
5)[#「5)」は縦中横] Id. tom. ix. p. 145.
6)[#「6)」は縦中横] Id. tom. vi. p. 66, 81, 345; tom. ix. p. 145.
[#ここで字下げ終わり]
アメリカの他の地方は人口が比較的稠密であると云われている。例えば北部大湖水に接した地方、ミシシッピイ河の両岸、ルイジアナ、及び南アメリカの諸地方がこれである。この地方では、その地が鳥獣や魚を産する多少や、住民の農業上の進歩に比例して、村は大きく、またそれは互に接近している1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。メキシコ及びペルウという人口稠密の大帝国のインディアンは、疑いもなく、もっと野蛮な彼らの同胞と同じ祖先から発し、そして本来は同じ習慣を有っていたに違いない。しかし一連の諸事情により、彼らがその農業を改良し拡張するに至った時から、男子の冷淡や女子の破壊的習慣にもかかわらず、大きな人口が急速に伴生したのである。かかる習慣は実際境遇の変化に従って大いに変化した。そして不断の流浪と困難との生活に代ったより[#「より」に傍点]静かな定住的生活は、直ちに女子をより[#「より」に傍点]多産的ならしめ、そして同時に彼らをしてより[#「より」に傍点]大きな家族を世話し得せしめるに至るであろう。
[#ここから2字下げ]
1)[#「1)」は縦中横] Id. tom. ix. p. 90, 142. Robertson, b. iv. p. 141.
[#ここで字下げ終わり]
歴史家が述べているアメリカ大陸を概観すると、人口は、各地の住民が、その現実の勤労と進歩との状態において、獲得し得る食物量と、ほとんど全く比例して、地上に拡っているように思われる。そしてほとんど例外なく、人口は、その限界に及ばないよりはこれを緊密に圧迫していることは、アメリカのあらゆる地方において食物の欠乏から窮乏が頻々と起ることで、わかるのである。
ロバトスン博士によれば、野蛮な民族が飢饉により蒙る悲惨な状態の顕著な事例が起っている。
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