me−Wallace Controversy である、―― Robert Wallace ; A Dissertation on the Numbers of Mankind etc. Edinburgh 1753. David Hume ; Political Discourses. Edinburgh 1752 : Discourse X. Of the Populousness of Antient Nations.
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いわゆるマルサス的理論が単に識者の口にするに過ぎないところであり、常識的世論が人口増加の擁護であった時において、マルサスがこの常識論を正面から排撃する立場に立ったことは、なるほど世人を驚かしたことであろう。しかし単にこの事実をもって吾々はマルサスのすさまじい反響を説明することは出来ない。実に彼れの『人口論』の第一版は社会思想史上において完全に比類なきほどの反響を惹き起した。悪罵と賞讃とは共にそれに雨と注いだ。しからばそれは右の如き俗論の徹底的排撃によるものであろうか。それが事実でないことを知るためには、単にタウンスエンドを振返るだけで十分
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