みは破られて[#「破られて」は底本では「破らてれ」]しまった。
まもなくルパンは起き上り、死んだレイモンドを軽々と背に負うた。
「行こう!ヴィクトワール。」
「行きましょう。」と老婆がそれに従う。
「さようなら、ボートルレ君!」
ルパンと乳母の姿は海岸の方へ寂しく消えていった。
[#地付き](おわり)
底本:「小學生全集第四十五卷 少年探偵譚」興文社、文藝春秋社
1928(昭和3)年12月25日発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
その際、以下の置き換えをおこないました。
「彼奴→あいつ 彼方→あっち 貴方・貴女→あなた 或→ある 或は→あるいは 如何→いか 不可ない→いけない 一層→いっそう 一杯→いっぱい 否→いや 愈々→いよいよ 中→うち お出で・御出で→おいで 大方→おおかた お蔭→おかげ 反って→かえって か知ら→かしら 微か→かすか 可なり→かなり 兼ね→かね 彼の→かの かも知れ→かもしれ 位→くらい・ぐらい 呉れる→くれる 此奴→こいつ 御ざる→ござる 毎→ごと 御らん→ごらん
前へ
次へ
全125ページ中123ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ルブラン モーリス の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング