ざるを得ないのである。
伝統にも当然発展があるべきで発展なき伝統に限定しやうとすることほど文化の憎むべき敵はない。外形的に西洋かぶれをすることも自然の流れであつてみればやがてそこにも日本精神の必然的な自律性が加はるだらう。元来外国かぶれをすること自体が日本精神の一特質であるのかも知れないのである。これは冗談や自嘲ではない。
底本:「坂口安吾全集 02」筑摩書房
1999(平成11)年4月20日初版第1刷発行
底本の親本:「新潟新聞 第一九九七五号〈夕刊〉」
1936(昭和11)年12月4日付(3日発行)
初出:「新潟新聞 第一九九七五号〈夕刊〉」
1936(昭和11)年12月4日付(3日発行)
入力:tatsuki
校正:今井忠夫
2005年12月10日作成
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