余裕の世界をつくっていたからではないかと思う。
……僕は我々の百年戦争に当って、何分文芸のこと以外には人並の抱負を持たないのだから、文学のことを語らない文学者の講演会などというものに参加することはできないが、出来るならば、新らしい桃山文化の絢爛たる開花の方に一作ぐらいは筆の跡を残したいということを考えている次第。分に過ぎたる野望であるかも知れません。
[#地付き]『都新聞』昭17[#「17」は縦中横]・9・30[#「30」は縦中横]
底本:「坂口安吾選集 第十巻エッセイ1」講談社
1982(昭和57)年8月12日第1刷発行
底本の親本:「都新聞」
1982(昭和17)年9月30日号
初出:「都新聞」
1982(昭和17)年9月30日号
入力:高田農業高校生産技術科流通経済コース
校正:小林繁雄
2006年9月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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