大婆サンと好んで共同生活をいとなむことがより良い生活とも思われない。
「キミは適所を得たらしいが、オレは再びキミを訪ねないぜ」
 と野村は念を押して別れを告げたのである。念を押さずにいられないような妙な不安におそわれたからである。



底本:「坂口安吾全集 15」筑摩書房
   1999(平成11)年10月20日初版第1刷発行
底本の親本:「小説新潮 第八巻第一六号」
   1954(昭和29)年12月1日発行
初出:「小説新潮 第八巻第一六号」
   1954(昭和29)年12月1日発行
入力:tatsuki
校正:小林繁雄
2006年9月22日作成
青空文庫作成ファイル:
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