選手権をめざして必死の力闘をするからである。名人位がどこの国へ持って行かれようと真に実力ある者が名人になるのは当然で文句のあるべき筋はなく、かくの如きに真の実力を争うことによって大衆はその力闘にカッサイを惜しまないものである。
呉清源を加えて名人位を争うのでなければ碁は世間の片隅の幇間《ほうかん》的存在として危く寄生するようなカタワな存在となるだけのことであろう。
底本:「坂口安吾全集 07」筑摩書房
1998(平成10)年8月20日初版第1刷発行
底本の親本:「毎日新聞 大阪版 第二三七九〇号」
1949(昭和24)年5月29日
初出:「毎日新聞 大阪版 第二三七九〇号」
1949(昭和24)年5月29日
入力:tatsuki
校正:砂場清隆
2008年3月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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