なんだねえ」
長範は呆れた。帰るみちみち、
「なア、オイ。ありゃアいったい、どういう奴らだい。今の若い者には、あんな奴らがタクサンいるのかい。イケシャア/\と、世間なみの仁義も知らない奴らじゃないか」
ゴリラもサルトルも返事がない。
「お前らも、何か、アプレゲールか。笑わせるな。アプレゲールは喉がつぶれているワケじゃアねえだろう。サルトル。なんとか返事をしたら、どうだ」
「ヘエ」
「ヘエだけか」
「マ、なんですな。一口にアプレゲールと申しましても、人間は色々でざんすな」
「当りまえだ」
「まったく、そうでざんす」
翌朝七時半、タチバナ屋の玄関先へピタリと乗りつけた自動車一台。云わずと知れた天草商事の三人組に才蔵である。才蔵が降りてタチバナ屋の玄関へ駈けこもうとすると、
「オットット。雲さん、こっち」
うしろから大きな声で呼ぶのがある。ふりむくと、路上にサルトルが手招きしている。路のかたえに車が一台、長範とゴリラもちゃんと乗りこんでいる。敵もさるもの。
長範も車を降りて現れて、
「さて、配置をどうしたらよろしいか。天草社長と織田君はオレの車へ。オレが説明の労をとる。サルトルはそ
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