に飛行機をつくれ。全てを犠牲に飛行機をつくれ。さうして実際の戦果をあげる。万億の文章も何の力あらんや。ただ、戦果、それのみが勝つ道、全部である。
飛行機があれば勝つ、さうきまつたら、盲滅法、みんなで飛行機をつくらうぢやないか。そんなとき、僕は筆を執るよりもハンマーをふる方がいいと思ふ。その代り、僕が筆を握つてゐる限り、僕は悠々閑々たる余裕の文学を書いてゐたい。文学の戦時体制は無力、矛盾しやしないか。
底本:「坂口安吾全集 03」筑摩書房
1999(平成11)年3月20日初版第1刷発行
底本の親本:「現代文学 第六巻第七号」大観堂
1943(昭和18)年6月28日発行
初出:「現代文学 第六巻第七号」大観堂
1943(昭和18)年6月28日発行
入力:tatsuki
校正:noriko saito
2008年9月16日作成
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