いるなどというのを真にうけていると、再び軍国となり、発狂し、救いがたい愚昧の野蛮国になってしまうばかりだ。
しかし、とにかく、君の会社が村の策謀を尻目に、君をクビにしないのは、爽やかな救いを感じるね。ねがわくは、悠々と、正しく信念を貫いて、そして会社の仕事をシッカリやってくれたまえ。困ったことが起きたら、また、手紙をくれたまえ。
底本:「坂口安吾全集 11」筑摩書房
1998(平成10)年12月20日初版第1刷発行
底本の親本:「オール読物 第六巻第五号」
1951(昭和26)年5月1日発行
初出:「オール読物 第六巻第五号」
1951(昭和26)年5月1日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:tatsuki
校正:深津辰男・美智子
2009年10月8日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全20ページ中20ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
坂口 安吾 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング