は二日間みたが、三日目は見なかった。切符は有ったのだけれども、レース開始の一時間前までに入場しないと見せてくれないというし、その辛労を三日間つゞける勇気が、とてもなかったのである。
気楽に見ることのできないスポーツなどゝいうものは利口な人間の見るものではないが、私は商売だから二日間我慢して、一時間半前に入場して、見物したのであった。
底本:「坂口安吾全集 08」筑摩書房
1998(平成10)年9月20日初版第1刷発行
底本の親本:「文藝春秋 第二八巻第一三号」
1950(昭和25)年10月1日発行
初出:「文藝春秋 第二八巻第一三号」
1950(昭和25)年10月1日発行
入力:tatsuki
校正:宮元淳一
2006年1月10日作成
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