驍アとは、既に半世紀も続いてきたのを見てもわかる。
しかしその得意は、たちまちにがい考えで乱された。
「ほんとに、」と彼は言った、「俺《おれ》はおかしくて、擽《くすぐ》ったくて、うれしくて仕様がねえ。だが道がわからなくなっちゃった。回り道をしなくちゃなるめえ。間に合うように防寨《ぼうさい》に着けばいいが!」
そこで彼はまた駆け出した。
そして駆けながら言った。
「ところで、ここはどっちの方面かな?」
彼は街路をやたらにたどりながら歌を歌い始めた。その歌は闇《やみ》の中にしだいに消えていった。
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だがまだ牢屋《ろうや》は残っているよ。
そんな秩序であるならば
俺《おれ》が鎮《しず》めてつかわそう。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
柱戯《キーユ》遊びをする者ないか。
大きな球が飛んだなら
古い世界は崩《くず》れよう。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
お心よしの老いぼれ人民、
ふざけた王位のルーヴルを
撞木杖《しゅもくづえ》にて打ちこわそうよ。
娘たちどこへ行く、
ロン、ラ。
俺《おれ》らは鉄門を破ってやったぞ。
シャール十世その
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