u公の秩序」に傍点]と赤ラシャで縫いつけられていた。隊の番号がついてる銃を持ってる者が多く、帽子をかぶってる者はごく少なく、襟飾《えりかざ》りをしてる者はひとりもなく、たいてい皆腕をまくり、また槍《やり》を持ってる者もいた。それに加うるに、あらゆる年齢、あらゆる顔つき、青白い少年、日に焼けた川岸人足。みな仕事を急ぎ、また互いに助け合いながら何かの希望を語り合っていた。朝の三時ごろには援兵が来るかも知れない――ある一つの連隊はあてにできる――パリー全市が蜂起《ほうき》するだろう。また一種の親しい快活さがこもってる恐ろしい言葉をかわしていた。あたかも皆兄弟のようであったが、実は互いに名前も知っていなかった。大なる危険は、未知の間柄をも互いに兄弟たらしむる美点を持っている。
料理場には火が熾《おこ》されて、片口や匙《さじ》やフォークなどすべて居酒屋にある錫製《すずせい》のものが、弾型の中で熔《と》かされていた。その片手間に人々は酒を飲んだ。雷管や大弾が、杯といっしょになってテーブルの上に並んでいた。球突場の広間では、ユシュルー上《かみ》さんとマトロートとジブロットとが、恐怖のため三様の変化
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