ス。ガヴローシュはこの理髪師の店の前を通りかかると、ふたりの子供のことが心にあったので、何とかあいさつをしてやりたくてたまらなくなり、ついにその窓に石を投げつけたのだった。
「あの野郎!」と理髪師は色を失っていたのがこんどは青くなってどなった。「おもしろ半分に悪戯《いたずら》をしやがる。あの浮浪少年にいったいだれが何をしたって言うんだ!」

     四 少年老人に驚く

 そのうちにガヴローシュは、既に武装が解かれた営舎の残っているサン・ジャン市場で、アンジョーラとクールフェーラックとコンブフェールとフイイーとに導かれてる一隊と連絡を保った。彼らはほとんど皆武器を持っていた。バオレルとジャン・プルーヴェールも彼らに出会って、一群はますます大きくなっていた。アンジョーラは二連発の猟銃を持っていた。コンブフェールは隊の番号のはいった国民兵の銃を手にし、帯皮にさしてる二梃《にちょう》のピストルがボタンをはずした上衣の下に見えていた。ジャン・プルーヴェールは騎兵用の古い短銃を持っていた。バオレルはカラビン銃を持っていた。クールフェーラックは仕込《しこ》み杖《づえ》を抜いて振り回していた。フイ
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