a《おくびょう》な者らは身を潜めた。用のある平気な通行人の姿も見えなかった。多くの街路は午前四時ごろのように人影もなかった。憂慮すべき事柄が言い触らされ、心痛すべき消息が広められた。「彼ら[#「彼ら」に傍点]はフランス銀行を占領している。――サン・メーリー修道院だけでも六百の人数がいて、会堂の中に立てこもり銃眼をあけている。――歩兵らには安心ができない。――アルマン・カレル([#ここから割り注]訳者注 有名な新聞記者[#ここで割り注終わり])はクローゼル元帥を訪問した。『まず一連隊集めることだ[#「まず一連隊集めることだ」に傍点]』と元帥は言った。――ラファイエットは病気である。しかし彼はなお彼らに言った。『予は汝らのものである[#「予は汝らのものである」に傍点]。一個の椅子を据える余地さえあれば[#「一個の椅子を据える余地さえあれば」に傍点]、どこにでも汝らのあとに従うであろう[#「どこにでも汝らのあとに従うであろう」に傍点]。』――各自に身をまもらなければいけない。夜になったら、パリーの寂しいすみずみにある離れ家を略奪する者が出てくるに違いない。(これはどう見ても警察が考え出したこ
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