り、ふたりの子供を助けてその入り口をまたがした。ふたりは少し驚いて、一言も口をきかずにガヴローシュのあとに従い、自分たちにパンをくれ宿所を約束してくれたそのぼろを着た小さな天の使いに万事を任した。
そこには、そばの建築材置き場で職人らが昼間使ってる一つのはしごが、板囲いの根本に横たえてあった。ガヴローシュは非常な力を出してそれを持ち上げ、象の前足の一つにそれを立て掛けた。梯子《はしご》の先が届いてる所に、象の腹にあいてる暗い穴が見えていた。
ガヴローシュはその梯子と穴とをふたりの客人にさし示して言った。
「上っていってはいるんだ。」
ふたりの小さな子供は恐れて互いに顔を見合った。
「こわいんだね。」とガヴローシュは叫んだ。
そして彼は言い添えた。
「やって見せよう。」
彼は象の皺《しわ》のある足に手をかけ、梯子を使おうともせず、ひらりと穴の所へ飛び上がった。そして蛇が穴にはい込むようにその中にはいって、見えなくなった。けれど間もなく、青白いぼんやりした幽霊のように、まっくらな穴の縁に彼の顔がぼーっと浮かび出してくるのを、ふたりの子供は見た。
「さあお前たちも上ってこい、」と彼
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