べからざる汚辱の目には見えないがしかし重い鎖を引きずっており、また法律上放免されていない身の上であり、いつでも捕えられて人知れぬ徳行の世界から公然たる恥辱の白日のうちに引き出されんとする身の上であり、また、すべてを甘受し、すべてを許し、すべてを容赦し、すべてを祝福し、すべてのよからんことをねがい、しかも神や人や法律や社会や自然や世間に向かっては、ただ一事をしか求めていなかったのである、すなわちコゼットが自分を愛してくれるようにという一事を。
ただコゼットが自分を愛し続けてくれるように! この子供の心が自分のもとにやってきて長く留まっていることを、神は妨げたまわないように! コゼットから愛されて彼は、自ら癒《いや》され休められ慰められ満たされ報いられ冠を授けられたように感じていた。コゼットから愛されて彼は幸福であった。それ以上を何も求めなかった。「もっと幸福ならんことを望むか」と言う者があっても、「否」と彼は答えたであろう。「汝は天を欲するか」と神に言われても、「今の方がましである」と彼は答えたであろう。
そういう状態を傷つけるものは、たとい表面だけを少し傷つけるものであっても、何か
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