往来し上下して、おもむろに上層と下層とを置き換え外部と内部とを交代せしむる、その広汎《こうはん》なる一斉の活動を、何物も止め妨ぐることはできない。それは隠れたる広大なる蠢動《しゅんどう》である。しかし社会は、表面をそのままにして内臓を変化せしめつつあるその発掘に、ほとんど気づかないでいる。そして地下の層が数多いだけに、その仕事も雑多であり、その採掘も種々である。けれどそれらの深い開鑿《かいさく》からいったい何が出て来るのか。曰《いわ》く、未来が。
 地下深く下れば下るほど、その労働者は不可思議なものとなる。社会哲学者らが見て取り得る第一層までは、仕事は善良なものである。しかしその一層を越せば、仕事も曖昧雑駁《あいまいざっぱく》なものとなり、更に下に下れば恐るべきものとなる。ある深さに及べば、もはや文明の精神をもってしては入り得ない坑となる。そこはもはや、人間の呼吸し得べき範囲を越えた所で、それより先に怪物の棲居《すまい》となるべきものである。
 下に導く段階はまた不思議なものである。その各段は、哲学の立脚し得る各段であって、そこには、あるいは聖なるあるいは畸形《きけい》なる種々の労働者
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